絵本のご紹介

サンタクロースは 実は一人ではありません。
たくさんいるのです。

なにしろ たった一晩で、
世界中の子どもたちに
プレゼントを屈けなくてはなりませんからねぇ。

思い出して下さい。
達也くんは 子どもの頃、
サンタクロースの不思議を

いろいろ想像しませんでしたか？

もしも、
サンタクロースが プレゼントを置いているところを
子どもに見つかったら、
家中大騒ぎになって、
大変なことになってしまいますからねぇ。

たくさんの家を回れなくなってしまうし、
ああ想像しただけでも　ドキッとする・・・。

達也くんをはじめ、子どもたちが
眠いのを我慢して 待っていてくれたことは

よくわかっていたのですが・・・。

その時はテレビが無い時代でよかったですよ!
もしも今 見つかってしまったら、
サンタクロース村は たちまちあばき出され、
テレビのリポーターやら､デパートの人間やら、
観光客やら たくさん押しかけてきて、
サンタクロース村の静かな生活は
なくなっていたでしょうから。

特にぼくたちトナカイはデリケートな動物で、
自然豊かな静かな場所でしか 生きられないんです。

達也くんなら サンタクロース村を
静かなままにしてくれますよね，

それとも 訪ねてみたいですか・・・。

ぼくたちは 花火の間、
干草にもぐりこんで ぶるぶる震えながら
終わるのをひたすら待つんです。
夏祭りは サンタクロースの大の楽しみ，
まあ年に一度くらいは我慢してあげないとねぇ。

達也くんも 誰かのために我慢してあげること、

あるでしょ？

大きな音の中でも、
あの富ってやつは耐え難いものがありますね！
世の中で一番嫌いです。
でも、サンタクロースはちゃんと分かってくれていて、
雷の夜だけは、ぼくをベッドに入れてくれるんです。
やさしい人です。

達也くんにも こんな経験ありましたか？
今は誰かを守っているのでしょうか。

その「とっておきのプレゼント」というのは
・・・キス！

サンタクロースは
その人の幸せを祈って､心をこめて
おでこに キスのブレゼントをするんです，

達也くんにも、
実際のプレゼントをもらわなかった人にも、
サンタクロースは「とっておきのプレゼント」を
確かに届けましたよ。

みんなかわいい寝顔だったなあ・・・

「とっておきのプレゼント」をもらった
達也くんに
お願いがあります。
サンタクロースのおてつだいを してほしいのです。

いや、かんたん かんたん。
「とっておきのプレゼント」にこめた
サンタクロースの思いを
達也くんの周りの
太郎くんや、れいちゃんや、悟くんに、

伝えてほしいのです。

最後にそっと教えてあげましょう。

今年のクリスマスは 純子に頼まれて、
大人になった 達也くんに
「とっておきのプレゼント」を届けることになっています。
自由が丘まで
飛んでいきますよ、特別に。

サンタクロースの存在や
想像する大切さを知っている
達也くんだからこそへの 贈り物です。

来年もきっとステキなことがたくさん起こりますよ。
サンタクロースのキスの威力はすごいですからねぇ。

おたのしみに！！